歯周病は歯を失う最大の原因?

歯周病は歯を失う最大の原因?

 歯周病ってなに? 

歯周病は歯についた歯垢(プラーク)の中にいる細菌によって引き起こされる感染症です。歯と歯ぐきの境目についた歯垢から、歯の根にそって歯周病菌が入り込み、歯を支えている周りの組織をじわじわと壊していきます。自覚したときには悪化してしまっているケースが多く、虫歯と違いほとんど痛みがない為、気づいたときには歯を抜かなければいけないところまで進行してしまっている・・・といったケースもありえます。

 歯を失う最大の原因が歯周病   

統計によると、成人した80%以上の人が歯周病になっているといわれていますが、歯周病はある日突然なるものではありません。

10代から少しずつ進行していき、20数年の歳月をかけて歯肉をジワジワとゆっくりと冒し、歯ぐきから出血するというような自覚症状が出る頃にはもはや歯肉炎・歯周炎になってしまっています。

歯周病の段階は歯肉炎→軽~重度歯周炎と進行していき、ほとんどの人は歯肉からの出血や腫れなど自覚症状を感じてからはじめて歯科医の診察を受けに行きますが、このような症状があるときは歯周病が進行・悪化している状態と考えられます。

歯周病は、みがいたつもりになっていてもケアが難しく、自覚のないまま進行してしまうため、1番の歯の喪失原因(42%)となっています。〔う蝕(むし歯)32%、その他26%〕

 日頃のケアで歯周病予防   

●毎日のブラッシング

毎日、きちんとブラッシングして丁寧に歯垢を取り除くことが大切です。しかし、「磨いている」と「磨けている」では大きな差があります。歯科医院で正しいブラッシング方法を学ぶことをお勧めします。

●定期検診

歯垢を放っておくと、石状の塊のような歯石となります。こうなってしまうと日常のブラッシングでは取れなくなります。上手な歯みがきをしている方でもブラシの死角が生じてしまうことが多く、少しずつですが歯石は蓄積してしまいます。少なくとも半年に一回は定期検診での歯石除去・歯の健康チェックをお勧めします。

●早めの診療

歯周病は初期のうちなら改善ができ、悪化していても適切な治療ときちんとしたセルフケアを行えば歯を失うという最悪の状況を免れるかもしれません。少しでも自覚症状があったら、痛みが無くても積極的に診察を受けましょう

 

歯周病予防には歯科医院での検診をお勧めしています。ぜひ当院へ気軽に御来院・御相談ください。